治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.148】すべり症を伴う脊柱管狭窄症の患者様

患者様

70代 女性

2023年12月治療 治療から約12カ月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L1/2,2/3)に脊柱管狭窄症が認められます。

また、L4の後方すべりによりL3/4,L4/5の脊柱管狭窄症も認められます。

治療前の経過・治療について

2019年頃から腰の痛みが出始めた。近医の整形外科を受診し、すべり症と脊柱管狭窄症と診断。手術を提案されたが断った。

当院を知り、受診となる。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前6221
治療から1週間後5111
治療から1か月後4111
治療から3か月後3111
治療から6か月後2111

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、30分立っていると腰に痛み・重さが出るが、横になるとすぐ良くなる。

1か月経過時、だんだん腰の痛みが良くなっているが家事をしていると痛みが出る事がある。

3か月経過時、1か月時と同じような感じ。

6か月経過時、家事をしていると腰に痛みが出るが、痛みのレベルは下がっている。少しでも良くなったことに関してはとても嬉しい。

今回の患者様は、脊柱管狭窄症とL4のすべりによるものだと考えられます。

腰椎の骨が滑ったり、圧迫骨折によって脊柱管を圧迫することがあります。セルゲル法では、骨の位置を調整することは出来ない為、基本的に症状改善の為には外科的手術のお話をさせて頂いております。

今回の患者様は、その点も認識しながら手術は出来るだけせずに、少しでも症状が改善するならばとセルゲル法を選択致しました。

治療効果自体はとても低いと予想しておりましたが、患者様が満足できる効果が出てとても良かったと思っています。

今後も症状0を目指していきますが、多少の痛み軽減のお手伝いも並行して進めていきたいと思っています。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長